ザッポスという会社をご存知でしょうか?
この会社は靴のネット通販で大成功を収めて
売上1000億にまで急成長し最終的にAmazonが買収した会社です。
急成長の秘密は顧客満足度がとても高く、
通販でリッツカールトンやディズニーランド
レベルの顧客サービスを実現していることです。
それだけでなく社員満足度も異常に高く、
働きたい人が募集枠を求めて空きが出るのを待っているそうです。
社員全員が幸せだからこそ
顧客にも幸せを届けることができる
というわけです。
優秀な人材が向こうから集まってくる会社は
やる気のない社員ばかりで成り立っている
会社とは勢いもパワーも全然違います。
Googleなどがその分かりやすい例です。
そのザッポスのCEOトニーシェイが
「ザッポスで無意識にやろうとしていたことが
体系化されている」
と絶賛した本がこれです。
↓
「働きアリの法則」というものがありますよね。
本当に働くのは2割のアリで残りの4割は時々サボり、
残り2割はほとんど働かない…
先程紹介した本の調査によると、
実は、人間の組織にもこのような集団の階層が存在するそうです。
筆者はこれを「トライブ」と呼び、5つの段階に分けています。
あなたが問題だと思う部下や上司、
あるいは尊敬する人はどのステージにいるでしょうか?
━━━━━━━
ステージ1:
━━━━━━━
人生は最悪だと思っている。
何をするのも嫌で、あらゆる人や出来事に敵意を持っている。
例えるなら、不良少年。
この段階の人は(おそらく)あなたの職場にはほとんどいないと思います。
━━━━━━━
ステージ2:
━━━━━━━
自分だけが最悪な状態だと思っている。
受動的で、すぐに愚痴を吐き、他人や環境のせいにする。
本書によると、25%もの人々がこの状態に陥っているそうです。
無気力で受動的なので、当然仕事のパフォーマンスは
あまり良いとは言えないでしょう...
━━━━━━━
ステージ3:
━━━━━━━
自分は有能だが、他の人は能力がないと思い込んでいる。
なんと、職業人のうち48%の人がこの段階に属しています。
この段階の人々は、お互いが優位に立つために
相手を貶めようと必死になります。
この段階の人が多い会社では社内政治が蔓延して
職場がさながら戦場になっているでしょう…
まさに「半沢直樹」のような世界です。
━━━━━━━
ステージ4:
━━━━━━━
他人と価値観を共有し、
「自分たちはすばらしい」と思っているが、
価値観に合わない集団を認めない。
この段階では、自分が属する集団に誇りを持ち、
困難なプロジェクトにも意欲的に
取り組むことができる人の集団を作ることができるでしょう。
━━━━━━━
ステージ5:
━━━━━━━
常に充実感を持って、どんどん自分たちの価値観に
共鳴する人とネットワークを広げることができる。
これが最終段階です。
ザッポスが「自分たちも幸せになって、
顧客にも幸せを届ける」
という目標を達成できているのも、
このステージの人々が多い組織だからこそ成せるのでしょうね。
さて、
あなたの同僚や上司、部下はどのステージに
属しているでしょうか?
また、あなた自身はどのステージにいると思いますか?
もしあなたのまわりにステージ1から3までの人が多くても
心配することはありません。
「働きアリの法則」とは違って、
人間の組織ではすべての人が最高のステージに
到達することができるからです。
あなたのまわりの人がどのステージにいるのか
把握することができれば、一つずつその人たちの
ステージを上げていくことができるでしょう。
それには、
リーダーシップは必要ありません。
上司や部下の愚痴や噂話をやめさせて、
誇りを持った仕事をしたいと思うなら、
本書を手にとってみてください。
↓
0コメント